FC2ブログ

どう出版編集部ブログ

季刊誌『道』を発行している、どう出版の編集部が書き綴っていきます。


季刊『道』180号(2014春)でインタビューをさせていただいた最後の零戦パイロット 原田要氏が、2016年5月3日、お亡くなりになりました。99歳でした。

10489739_655783087850520_3501543663316037364_n.jpg


原田氏は大正5年(1916)、長野生まれ。昭和8年、17歳で海軍に志願し、昭和12年操縦練習生を首席で卒業し海軍戦闘機パイロットとなります。支那事変からパールハーバー、ミッドウエー、ガダルカナル、そして終戦までの大半を零戦パイロットとして戦い抜きました。
終戦後は職を転々としたあと幼稚園の経営を開始。平成22年に園長を退いたあとも、子供たちと触れ合うのを日課とし、また各地で戦争の悲惨さと、平和の大切さを語り継ぐ講演活動を続けてこられました。

『道』180号のインタビュー「命をかけた平和を守り抜くために」で原田氏は、

「戦争ほど非人道的なものはありません。人間として最悪の仕事です。
だからこそ、次の世代を担う人に自分の体験をお話しすることが、我々に残された責任ではないかと思っているのです。」

「私の償いは、戦争のむごさを伝えていくことです。」

「『おっかさん』 そういって皆、死んでいったのです。」


と言って、太平洋戦争を最前線で戦うなかで3度にもわたる九死に一生を得た体験や、多くの戦友を失った悲しみ、地獄絵のような戦争のむごさ、苦しさ、戦後に味わった公職追放という冷遇などを語ってくださいました。
それは、未来を担う子供たちのために、自身の体験を正しく伝え残すことが平和につながる、という原田氏の願いそのものでした。

インタビュー掲載を機に、2014年7月、読者有志の願いから原田氏の講演会も開催させていただきました。当時97歳というご高齢にもかかわらず、3時間の講演時間を超え、始終真っ直ぐな姿勢で腰かけることなく、戦争の実態を伝えてくださいました。

原田氏が生涯をかけて伝え続けてくださったことを今一度読み返し、「平和への問いかけ」をしていかなければならないと思います。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。


[季刊『道』180号]

「原田要 講演会」のページ



(講演会へのお誘いの動画。 『道』インタビューの一部をお聞きいただけます)




(2014年7月 「原田要 講演会」より)
20140727-01.jpg

140727-02.jpg
2016.05.04 17:41 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |












管理者にだけ表示