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どう出版編集部ブログ

季刊誌『道』を発行している、どう出版の編集部が書き綴っていきます。

先月29日、『道』157号(2008年夏)で会見を掲載させていただいた、園田天光光(そのだ てんこうこう)先生がお亡くなりになりました。享年96歳でした。
園田先生は、戦後初の衆議院選挙で当選した日本初女性代議士であり、また元外相園田直氏の夫人でいらっしゃいました。

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会見では、ご主人とともに師事した中村天風のことや、戦中に海軍省の嘱託として務めたこと、戦後の焼け野原に立ち、やむにやまれぬ思いから初の女性代議士になるまでのいきさつまで、その波乱万丈な半生をお話しいただきました。


  これを乗り越えていくのだという意志が
  気力となり勇気となり胆力となるのです。


  肚なんていうものは、最初からできるものじゃないし、
  つけようと思ってできるものでもない。
  結局は一つひとつの積み重ねです。



様々な困難にあっても、決してあきらめなかったその勇気、気力の人生。
会見で発せられた園田先生の言葉は、どこを切り取っても、私たちを鼓舞してやみません。

また園田先生は、どこか加速的におかしくなっていく日本を案じ、「心の餓死防衛同盟」を唱えられました。157号インタビュー記事より抜粋します。

私は終戦後の日本の大きな痛みの一つは、日本の子供の教科書のなかから「修身」という科目が取り除かれたことだと思います。日本は修身によって強くなったということを外国側は知っていたんじゃないかと思う。だから日本人の魂を抜いてしまわなきゃならないと思い、日本の気性を抜き取ったんだと思う。

人間が生きていく上でいちばんの元である「身をつつしみ生きている意義を知らされ、命の尊さを教える修身」がなくなったことは、私は敗戦のいちばんの嘆きであると思っているの。50年の祝いをした時に私はしみじみとそれを感じたわね。

「人間として生きる基本の道」を教えられない人間になってしまっている。子どもたちの心が荒み豊かさがなくなり、日本人が本来持っていた人間としてのぬくもりというものを失ってきている。心がひからびた日本人になりつつある。だから今度はその心の貧しさ、ひからびた心が餓死していると思うのよ。だから「心の餓死防衛」をやる時期じゃないかしらと思いますね。

新聞を開けば親が子を殺したとか、子が親を殺したという悲しいニュースばかりだけど、それはやはり親がきちんと教育を受けていないからなのね。

そして家族というものがバラバラになってしまっている。

私はやはり家族というものは、何世帯も一緒にいてそれぞれの智恵を出し合っていくほうがいいと思う。

核家族になったら相談する人も聞く人もいない。今、そういう状態でしょ。だから本当にひからびきっているのね。
(季刊『道』157号 インタビュー「やり抜く意志が肚をつくる」より)


心よりご冥福をお祈りいたします。


● 園田先生プロフィール
そのだ てんこうこう 
大正8(1919)年 東京生まれ。
昭和21年4月、餓死防衛同盟から戦後初の総選挙に出馬し初当選。
その後、日本社会党、労農党から出馬し連続3回当選する。
日本ラテンアメリカ婦人協会会長など多くの公職を務める。
NPO育桜会名誉会長、「世界平和大使人形の館」をつくる会代表。
1989年勲三等宝冠章受賞。

2015.02.02 15:14 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |












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