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どう出版編集部ブログ

季刊誌『道』を発行している、どう出版の編集部が書き綴っていきます。

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今回は、2016年に25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島東洋カープ監督の緒方孝市氏との対談です。
現役時代から宇城憲治先生を師とあおぎ、その学びを自らの指針としてきた緒方氏。

対談では、緒方氏が宇城先生からどのような指導を受けてきたか、その指導をどう受け止め、自らに浸透させ実践してきたかが具体的に語られています。

初めての塾長の指導の時、緒方氏の目の前でヘルメットすらつけずに、次からつぎにマシンの球を打ってみせる宇城先生の姿に、緒方氏は心底驚いたと、次のように語っています。

「先生はまったく野球をご存知なかったじゃないですか(笑)。僕はおそらくプロとして最初に先生に指導を受けた人間だと思うのですが、いきなり先生がバットを持って『こうだ』とスイングされた時は、いや、もうびっくりしました。実際マシンを使って、『こうやって打つんだ』と本当に打っておられた。もう野球がどうのということではなくて、身体という事に対し、もっと知らなくてはならないと教えられました」(対談より)

宇城先生はこれまでも長年にわたり、サッカー、ラグビー、アメフト、陸上、柔道、水泳、テニス、相撲など、プロ・アマ問わずあらゆるスポーツの選手や指導者を指導してきています。
野球では緒方氏の他に、小久保裕紀氏(現日本代表「侍ジャパン」監督)や田口壮氏(現オリックス・バッファローズ 二軍監督)、サッカーでは岡田武史氏(サッカー全日本前監督)など継続的に指導をしてきました。そこにあるのは、すべてに通じる身体の本質的な使い方です。

宇城先生が「統一体」と呼ぶその身体のあり方は、身体を部分で鍛えるスポーツのあり方を根本的に覆すものであり、それは身体だけでなく、その人のものの見方、考え方にも深く影響するものです。
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対談は、時折実践を交えながらのノンストップの3時間。マスコミなどで、「無口で頑固」と書かれることの多かった緒方氏ですが、そのようなところは一切感じられず、「ぶれない」「まっすぐ」「裏切らない」人柄と、野球に対する並々ならぬ熱い情熱を感じました。

今回の広島カープの優勝の裏には、まさに多くの人の思いや情熱が働いていること。目に見えないものの働きにこそ、人を動かす本質があることを教えてくれる対談となりました。

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2017.01.26 16:11 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |