どう出版編集部ブログ

季刊誌『道』を発行している、どう出版の編集部が書き綴っていきます。

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写真は、オバマ大統領と坪井さんが握手しながらて語っている写真(28日付朝日新聞より)


5月27日、アメリカ大統領として初めて広島を訪問したオバマ大統領は、原爆慰霊碑で献花を終え、演説後に被爆者団体の代表者らと会話を交わしました。
その一人が季刊誌『道』172号で、会見取材をさせていただいた、坪井直さん(広島原爆被害者団体協議会代表委員 91歳)です。

会見で坪井さんは、爆心から1キロのところで原子爆弾の直爆を受けて瀕死の状態となりながらも必死で今日まで生き抜いてきた思いを語ってくださいました。
人生を変えられたくやしさ、差別された悲しみ、助けられなかった命への思い。壮絶な人生を生きながらも、教師として、子供たちに命の大切さを伝えてこられました。
そして坪井さんは、会見でなんども、「ネバーギブアップ、命が一番なんだ」と語られ、生き抜いて、原爆の悲惨さを伝え抜くことが、自分を助けてくれた人たちへの恩返しで
あると語ってくださいました。

以下は、会見中の坪井さんの言葉です。

「戦争の役に立たない者は後回し。それは死んでもらおうということと同じですよ。『こん畜生』と思ってね。人の命をなんだと思っているんだと。この時のことが私の平和への思いの原点です」

「命が大事、これが一番なんです。その次が人間としての尊厳。動物も同じ。命を傷つけるなんてもってのほか。命を取るなんてもってのほか。戦争は人の命の取り合いです。命を取れば褒められる。戦争は絶対に駄目なんです。核兵器廃絶はそのあとのこと。核兵器は一発で何十万もの人を殺す。未来にわたって何十年も被害を残す。だから原爆は絶対にいかん!すべて命の問題なんです。それが僕の根っこにある。命が先にあって、それから戦争が駄目、原爆が駄目、テロも駄目なんですよ。」



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2012年3月



[季刊『道』172号]

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2016.05.28 11:32 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |

季刊『道』180号(2014春)でインタビューをさせていただいた最後の零戦パイロット 原田要氏が、2016年5月3日、お亡くなりになりました。99歳でした。

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原田氏は大正5年(1916)、長野生まれ。昭和8年、17歳で海軍に志願し、昭和12年操縦練習生を首席で卒業し海軍戦闘機パイロットとなります。支那事変からパールハーバー、ミッドウエー、ガダルカナル、そして終戦までの大半を零戦パイロットとして戦い抜きました。
終戦後は職を転々としたあと幼稚園の経営を開始。平成22年に園長を退いたあとも、子供たちと触れ合うのを日課とし、また各地で戦争の悲惨さと、平和の大切さを語り継ぐ講演活動を続けてこられました。

『道』180号のインタビュー「命をかけた平和を守り抜くために」で原田氏は、

「戦争ほど非人道的なものはありません。人間として最悪の仕事です。
だからこそ、次の世代を担う人に自分の体験をお話しすることが、我々に残された責任ではないかと思っているのです。」

「私の償いは、戦争のむごさを伝えていくことです。」

「『おっかさん』 そういって皆、死んでいったのです。」


と言って、太平洋戦争を最前線で戦うなかで3度にもわたる九死に一生を得た体験や、多くの戦友を失った悲しみ、地獄絵のような戦争のむごさ、苦しさ、戦後に味わった公職追放という冷遇などを語ってくださいました。
それは、未来を担う子供たちのために、自身の体験を正しく伝え残すことが平和につながる、という原田氏の願いそのものでした。

インタビュー掲載を機に、2014年7月、読者有志の願いから原田氏の講演会も開催させていただきました。当時97歳というご高齢にもかかわらず、3時間の講演時間を超え、始終真っ直ぐな姿勢で腰かけることなく、戦争の実態を伝えてくださいました。

原田氏が生涯をかけて伝え続けてくださったことを今一度読み返し、「平和への問いかけ」をしていかなければならないと思います。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。


[季刊『道』180号]

「原田要 講演会」のページ



(講演会へのお誘いの動画。 『道』インタビューの一部をお聞きいただけます)




(2014年7月 「原田要 講演会」より)
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2016.05.04 17:41 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |
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