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どう出版編集部ブログ

季刊誌『道』を発行している、どう出版の編集部が書き綴っていきます。

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『道』ではこれまで
たくさんの戦争体験者の方々にお話を伺ってきました。

職業軍人として、志願兵として、
民間人として、医師として ――

皆さん、必ず強く訴えられたのは

命を奪いあい、命が道具として使われる、
そんな事態を二度と招いてはならない。

解決の手段として
絶対に戦争を選んではならない、ということでした。

8月15日を迎える時、
戦争の証言を聞き続ける原点となった

元神風特攻隊員 浜園重義さんの言葉を
必ず思い浮かべます。

2005年の当時、すでにご高齢で
戦時中に被弾した後遺症もあり取材などおっくうだったはずです。

しかし浜園さんは、
電話口で、きっぱりとこうおっしゃいました。


「私はね、
 戦争のこと、特攻のこと知りたい、
 という人の依頼を、
 絶対に断るわけにはいかんのです。

 断ってはならんのです。
 これは私の使命だから。」



浜園さん02

浜園さん01
昭和20年3月 フィリピンから帰国した浜園さん



ともに戦い散っていった多くの戦友への思い、
平和をつくっていかなければならないという思い――。

その気持ちひとつで、
浜園さんは応えてくださったのだと思います。

取材後にくださった
浜園さんの手紙を紹介します。



春、夏、秋、冬がはっきりしているのは
日本だけかも知れません。
特に春は最高です。

昨日はあまり天気が良いので
高台の畑に登ってみました。

青葉、若葉の新鮮な空気、
頬をなでて行く春風、
日本に生まれた喜びと
生きている喜びを感謝することでした。

有難う私の祖国日本。

この平和が子供、孫たちの世代にも
ずーっとずーっと続くように、
現在の我々が努力し頑張らなくてはなりません。

平和も繁栄もなんとなくは来ません。

日本国民全部が努力し頑張るところに
平和も繁栄も生まれてきます。

日本を一番愛するのは我々日本人です。
そして子供、孫たちを平和にしてやる責任と
義務があると思います。

祝日には国旗を掲揚しましょう。
日の丸は日本の印です。

オリンピックで日の丸が揚がると
日本人なら白い物が流れるはずです。

その気持ちが愛国心、平和、躾に
つながっていくと思います。

特攻隊員は二十歳前後で水平線の彼方に
消えて行きました。

私も八十一歳になりました。
あと幾許(いくばく)、祖国の幸多かれと祈っています。


二〇〇五年五月二十日    浜園重義




浜園重義さんと宇城憲治先生の対談は、
2005年秋の『道』145号に掲載いたしました。

その後、対談集『大河にコップ一杯の水 第1集』 に収録。

戦争体験者のメッセージとともに、
絶体絶命の状況をどのように切り抜けたか、
生き抜く気概というものが伝わってきます。


【 『道』145号(2005秋)】
【大河にコップ一杯の水 第1集】


 
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2015.08.13 12:51 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |
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