どう出版編集部ブログ

季刊誌『道』を発行している、どう出版の編集部が書き綴っていきます。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
184hisaichi01.jpg


<寄り添う心で 被災地の今>
  福島こそはじまりの地
 
 赤坂憲雄 学習院大学教授 福島県立博物館館長



~ 編集を終えて ~

90年代初めから20年間東北を歩き、自ら「東北学」をおこした赤坂憲雄先生は、

「原子力に依存しない安全で持続的に発展可能な社会づくりをめざし、福島の現実を世界と共有して新しい福島を創ること」を目的として「ふくしま会議」を立ち上げました。

2011年11月に開催された第1回は、期間中延べ1000人の参加者がありました。


当事者が「生の言葉」を交わせる場をつくりたい ――

原発事故が起こり、改めて
福島を自分の故郷として選び直そうと思った――


根底にあるふつふつとした怒りを感じながらもあまりに穏やかな口調につい、「いつもそうして穏やかなのでしょうか?」と聞いてしまいました。

「そうです。ずっとこの調子なので、
 パネルディスカッションなどで
 思い切り攻撃しても相手が気づかないんですね。」


赤坂先生の行動力、先を見る目、東北被災地に寄り添おうという心は、私たちの胸を熱くするものでした。

大震災から4年。
まだまだ復興と言えないなか、これからも長く、それこそ赤坂先生のように「自分の故郷」として寄り添う情熱が必要だと思いました。

184hisaichi02.jpg


[季刊『道』184号 購入へ]


スポンサーサイト
2015.04.27 18:59 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |
今回から数回に分けて、編集・制作を通して思ったこと、取材時のエピソードなどを紹介していきます。


184taidan1.jpg


<巻頭対談>
人の心に樹を植え、命を育む 
海・山・川・里の 循環が教えてくれること

  NPO法人 森は海の恋人 代表 畠山重篤
  UK実践塾代表 宇城憲治



NPO法人「森は海の恋人」の畠山重篤氏と宇城憲治先生との巻頭対談は、気仙沼湾を望む畠山氏の事務所で行なわれました。
 
始終にこにこと穏やかに話をされる畠山さん。
そのお話は、海の話からはじまり、山の話、川の話、鉄の話、そして子供たちの話へ。

今の教育や行政のあり方でいえば、山、海、川、科学、とそれぞれ分野が違うということで、分割されてしまいそうなことも、トータルな視点からすれば、すべて循環してつながっているのだということを自然体で教えてくださるものでした。

いろいろな活動をしていくなかで、常に立ちはだかってきたのが「縦割り」という、日本の教育や行政のあり方であったと言います。

そうした壁に何度も苦労してきたからこそ、縦割りに染まらない子供たちの養成が大切であると、ずいぶん早い段階から牡蠣の養殖の現場に子供たちを招き、体験学習を実践してこられました。

その活動は、未来のために、大人がすべきことは、「何をすべきか」を議論するのではなく、まずは具体的な行動を起こすことであることを、身をもって教えてくださっていると思いました。

そして、その活動のお話が、宇城先生の活動と、そして道で登場する方々との活動にもしっかりリンクしていて、184号は『道』自体が、自然の循環のエネルギーにあるような感じがするのでした。

184taidan2.jpg

184taidan3.jpg




[季刊『道』184号 購入へ]


2015.04.22 12:21 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |
本日、季刊『道』184号が入荷しました。

今号も、読む人に元気、勇気を与えてくださる記事が満載です!
以下、内容のご紹介です。

dou184.jpg
















◆巻頭対談/ NPO法人 森は海の恋人代表 畠山重篤氏

今号の宇城憲治先生との巻頭対談のお相手は
宮城県気仙沼で、牡蠣の養殖業を営む畠山重篤さんです。

畠山さんは、牡蠣が生きる海を守るためには山の保全が必須であると
27年前から、漁師でありながら山の植林運動「森は海の恋人」に
取り組んできた方です。

海も川も山も人間もみんなつながっているのに、
学問や行政は縦割りになっている。

そんな現実にむきあいながらも
命を守るためにはすべてを循環させなくてはならないと、
ひたすら、理屈よりも現場という実践で説得してきた畠山さん。

その生き方は、
融通がきかない決まりごとでがんじがらめになっている今の社会との
「ひとつ上の」向き合い方を示唆するものだと思いました。

多くの方の背中を押すものではないかと思います!


◆インタビュー/ 産科医 池川明氏

お母さんになった方は、誰もが、あれっと思ったことがあると思うのですが、
子供というのは、お腹のなかにいたときのことを、語ることがあります。

今回インタビューさせていただいたのは、
子供の胎内記憶の研究をされているお医者様です。

赤ちゃんは何もかもわかって生まれてくると語る池川先生。

池川先生の赤ちゃんへの向き合い方は、医学の常識にとらわれていたら決して出てこない
もの。命という現場を徹底的にみつめてきたからこその、先生のメッセージは、昨今の
子供にまつわる課題に対しての、大きなヒントや希望となると思いました。


◆インタビュー/ NPO法人 BBフューチャー 阪長友仁氏

人口が日本の10分の1ながら、日本の10倍の
メジャーリーガーを輩出しているドミニカ共和国の
野球指導レポートです。

そこにあるのは、勝敗ではなく
本当に子供の能力を伸ばしたいという志でした。

野球指導だけでもこれだけ日本と世界が違う、ということに愕然とする思いでしたし、
それはまた、野球だけでなく、すべてのスポーツや教育のあり方に対し、
たくさんの課題をつきつけるものだったと思います。


◆インタビュー/ 学習院大学教授 赤坂憲雄氏

180号で、福島で自然再生可能エネルギー、会津電力をたちあげた、
佐藤弥右門氏にお話を伺いましたが、

この会津電力が世に生まれるきっかけとなった、
「ふくしま会議」をたちあげた赤坂先生に話をうかがってきました。

東北を20年以上歩き続け、自ら東北学をおこした赤坂先生

福島が復興してこそ日本の復興がある。
「福島こそ、はじまりの地」であるとする赤坂先生の、
福島への思いをお聞きしました。


◆気づく、気づかせる 宇城憲治先生

今回の宇城先生の「気づく、気づかせる」は、
「常識というマインドコントロール」というタイトルです。

いつの間にか「当たり前」「常識」と思っていることに
私たちがいかに支配されてしまっているか。
真実であるかないかにかかわらず、
いつの間にか、ひとつの見方、考え方が、常識となって定着し、
私たちが抜け出せなっていくという落とし穴。

まさにそのことに気づくことの大切さを諭してくださいます。

ほかにも、作家の山元加津子さん、書道家の金澤泰子さん、
写真家の佐々木隆氏、野村哲也氏、
ダルクの岩井喜代仁さん、木暮浩明先生の連載があります。

また、今回より、リンゴの木村秋則氏の連載も始まりました!
2ページ見開きですが、木村さんの心と実践を伝えていきます。

どれもこれも思いのつまった素晴らしい内容です!

[季刊『道』184号 購入へ]

2015.04.21 20:23 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |
昨日、4月5日、『未来へつなぐ ものづくりの心』著者・ガラス工芸作家 黒木国昭先生の、創作活動半世紀・古希記念の祝賀会に、宮崎に行ってまいりました。

黒木先生はガラス工芸では初の、国の卓越技能者「現代の名工」となり、地元宮崎をはじめ、日本のガラス工芸界を長年、牽引してこられました。毎年全国各地での百貨店での大規模な展覧会開催のほか、聖地イタリアヴェネチア カ・ペーザロ国立歴史博物館や台湾国立歴史博物館での国際交流展など、日本と海外との文化交流を積極的に展開してこられました。

kuroki.jpg
また、黒木先生は、季刊誌『道』での対談(164号)以来、本誌連載「文化を生き抜く力に」で長年ガラスに向けた思いをつづってくださっており、昨年には、16歳でのガラスとの出合いからガラスに向き合い駆け抜けてきた50年を『未来へつなぐ ものづくりの心』として、どう出版から刊行させていただきました。
 
黒木先生の作品作りは圧巻です。
冷えたら固まるガラスは、熱せられてやわらかいうちにすばやく作業していかなくてはならないので、スタッフの方との呼吸を合わせる事が必須です。すべての段取りから念入りにしておかなくてはなりません。それこそ、かかわるスタッフ全員の心が一つにならなければ生み出せない作品であるのです。


黒木先生は毎日、60名近いスタッフと交換ノートを交わしているのだそうです。
夕方にはスタッフがその日仕事や思いなどをつづって黒木先生に提出します。翌日にはすべてのスタッフに黒木先生が返事をつづる。
全員が気持ちを揃えていくために、それを毎日続けてこられた黒木先生。

祝賀会の冒頭、挨拶に立った黒木先生はスタッフたちを「世界一である」と言われていましたが、黒木先生のものづくりの原点に、「人づくり」があることをあらためて教えていただきました。

20150406-01.jpg
挨拶をする黒木先生

20150406-02.jpg
 「世界一」の弟子たちから花束を受け取る黒木先生



黒木先生は作品に対する思いを著書でつづっておられます。

やはり「心をつなぐ」ということが大事です。

作品が結びつける一つの輪、それは人との輪であり、融合です。
それが作品として結集されるのです。

つまり人との輪を作品として生み出すために、
そこに人間の感性を入れ、ガラスの素材というものを入れ、
技能という力を発揮する。
そうやって作品が生まれていく。

さらに、作品そのものは将来何代も残っていく。
十年、五百年、千年も残っていく作品であるならば、
なおさら作る瞬間というものに、相当なエネルギーを
かけなければならない。

今、私を慕って集まった若い集団に、そうやって
本当に全開した豊かな心の状態を作品に
ぶつけてもらう。

その結晶が黒木国昭の作品となるのです。

(『未来へつなぐ ものづくりの心』より)




2015.04.06 17:03 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |
季刊『道』175号でインタビューを掲載させていただいた阪根博さん(天野博物館事務局長)の祖父・天野芳太郎氏のドキュメンタリー映画 『アンデスの英傑、日本人・天野芳太郎の生涯』のお知らせです。芳太郎氏は、海外で活躍した大正・昭和を代表する日本の実業家です。 

『道』に連載くださっている、写真家・野村哲也さんのインタビュー記事が出た(179号)直後のことだったと思います。
野村さんからお電話をいただいて、「今、めずらしい人と一緒にいるんです」と、どなたかと電話をかわられました。
『道』175号(2013冬)にご登場いただいた、阪根さんでした。

阪根さんは野村さんが「四大花園」をめぐることになったきっかけをつくった方で(詳しくは179号をお読みください!)、ペルー天野博物館の事務局長をされています。


祖父・天野芳太郎を語る、阪根博さん 『道』 175号より
20150403sakane.jpg

20150403.jpg


天野博物館は、阪根さんの祖父・天野芳太郎がライフワークとして追ったアンデス文明のひとつ「チャンカイ文化」を中心に、研究・保存展示をしています。
阪根さんのインタビューでは、この天野芳太郎さんの南米での実業家としての活躍を追いながら、そこから浮かび上がる日本人の資質そのものや、チャンカイ文化が教えてくれる人間のすばらしさなどをお話しいただきました。幅広い時間と深さ。インタビューを終えた時、長い旅から戻ったような気がしたものです。

電話で阪根さんが教えてくださったのは、

「インタビューが載った『道』を差し上げたことがきっかけで、
 東洋タイヤさんが天野芳太郎のドキュメンタリー映画をつくってくれることになりました」

ということでした。
このたび、その映画が出来上がり、ANA国際線で上映されています。

ドキュメンタリーフィルム『アンデスの英傑、日本人・天野芳太郎の生涯』
http://www.toyo-rubber.co.jp/news/2015/150227.html


機会のある方はぜひ、ご覧になってください!
『道』がとりもつ縁、とても嬉しいです。


2015.04.02 22:41 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。