どう出版編集部ブログ

季刊誌『道』を発行している、どう出版の編集部が書き綴っていきます。

こんにちは。
先日、高校生から『道』183号の感想文をいただきました。

 『道』は10代の高校生から戦争を経験した世代の80代まで、実に幅広い年齢層の方々が愛読してくださっていますが、今回高校生からたくさんの感想をいただきました。
 感想文を寄せてくれたのは、今年1月に奈良県立桜井高校で開催された、宇城憲治先生による学校講習会に参加した生徒さんたちです。
 
 『道』に登場された方々の生き様に触れ、高校生が様々なことを感じ、その思いを素直につづってくれたことが何より嬉しく、元気をたくさんもらいました。
 また、その鋭い視点には、「はっ」とさせられることも多かったです。
 
 今回、海外で活躍しているアフリカの佐藤芳之さんと昨年ノーベル物理学賞を受賞された中村修二氏の記事を読み、

「日本という小さな世界に閉じこもっているのではなく世界をもっと広げるべきだと分かりました。見方が変われば、考え方も変わって、考え方が変われば、行動に出ると思いました。」

「自分の生きる世界を広くしなければ、器や視野も広くはならないのだと思いました。」

「知らないことがどれだけ怖いかということが分かりました。『道』を読ませていただいて終わらすのではなく、感じたことを日常生活から生かして自分の中でもっと深めていきたいです。」
 

 など、大きく視野を広げていくことの大切さを感じてくれました。
 それはそのまま、大人がたち戻るべき原点かもしれないと、気づかされました。
 
 私たち編集部は、読者の皆様からいただいた感想はすべて、本誌に登場された方々に直接お送りしています。
 一方向ではなく、『道』の記事から生まれた感動やエネルギーを、その原点となってくださった方々に届けたい、が私たちの願いだからです。

以下に、183号にいただいた高校生の感想文や、読者からの感想文を紹介しています。
[183号感想]

 
2015.02.26 13:32 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |

「写真は撮らせてもらうもの」

と、世界中を旅して素敵な写真を届けてくださる野村哲也さん。
『道』 連載「地球を歩く」でも、その一端を毎号紹介してくださいます。

『道』179号インタビュー「土の中に眠る生命 全力で“時”を待つ砂漠の花のエネルギーを伝えたい」で、「誰がなんと言おうと、残りの人生、好きなことをしよう!」と何でも全力であたることを話してくださいました。

179nomura.jpg

「・・・例えばこのあと2ヵ月間講演してそのあとに南極に行って、イースター島に住んで……と言うと、『ぶっとんでるね、そんなに全力でどうするの?』と言われることもあるのですが、それはその人の感覚で、僕にとってはこれはぜんぜん全力ではない。

南極に人を連れて行きたいから行くし、イースター島の本をより素敵にしたいからイースター島に3ヵ月住む。これまで20回近く行っているので書こうと思えば書けると思いますけど、そのレベルでは僕は嫌なのです。
もっと面白く、もっと体験を、もっと人をからめていきたいなと思うので。

3ヵ月で駄目なら更にまた3ヵ月住めばいい。
人がどう言おうが全く関係なく、自分のやりたいドキドキする方法とか、あとは周りが幸せになっていく方法があるのであれば、それを全力で完全燃焼させていきたいと思っています。」



ここで触れられた「イースター島の本」が出版されましたので、ご紹介いたします。
写真もさることながら、島の人々と心を通わせ、野村さん自身の感性でとらえられた「イースター島」は本当に魅力的です。いま「通説」と言われているイースター島の文明崩壊の原因がも、実はそうではないかもしれない・・・・本当にワクワクします。

ぜひ、手にとって読んでいただきたいです。


月間たくさんのふしぎ
  「イースター島 ちいさくて大きな島」

  文・写真 野村哲也
  発行:福音館書店
  [野村哲也さんのホームページへ]

nomurabook.jpg
2015.02.24 13:15 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |

dou143_full.jpg
『道』143号、宇城憲治巻頭対談「言葉でなく心と身体で学ぶ」にご登場いただいた、現代舞踊家 故石井みどり先生の作品が、来る3/7、3/8 「ダンス・アーカイヴ in JAPAN 2015」の第2部にて上演されます。

同じく『道』165号にご登場いただいた、石井先生のご息女で現代舞踊家の折田克子先生からお手紙をいただきました。

「半世紀前の作品『体(たい)』は、自然、生命力をモチーフに綴られた男女38名の大作。(石井みどり:芸術選奨受賞、折田克子:現代舞踊初の個人演技に対する芸術祭奨励賞受賞)
今でこそ、新たな発見と共に、新鮮な心地で速テンポ・ゆるテンポ・ミドリイズムに皆挑戦しております。」


今年は石井みどり先生の7回忌とのこと。
ぜひ、この「瞬間芸術」に触れていただけたらと思います。

詳細・チケットは以下までお問い合わせください。

ダンス・アーカイヴ in JAPAN 2015
2015年3月7日(土)3:00 新国立劇場 中劇場
2015年3月8日(日)3:00 新国立劇場中劇場

新国立劇場
http://www.nntt.jac.go.jp/dance/performance/150307_003726.html

20150224dance.jpg
2015.02.24 11:55 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |
最新号 183号読者方々らたくさんの感想をいただいています。

「登場した方の生き方に感銘を受けた」
「元気をもらった」
「勉強になった」
「行動への力になった」

『道』の願いは、『道』を読む読者が、元気を得て、そのエネルギーを日常につなげていく、というものです。
こうした読者の皆様からのフィードバックは、私たちの次へ原動力となっています。
本当にありがとうございます!

いくつか、ご紹介させていただきます。

宇城先生とケニア・ナッツ・カンパニー創業者の佐藤芳之氏の対談は、大変引き付けられました。佐藤氏の地球規模で物事を観る姿勢そしてスケールの大きさをひしひしと感じました。人間の欲を捨て、シンプルに生き、未来に通じることをしていかなくてはならないという生き方には、大変共感致しました。
(YN 東京 男性)

20150212-03.jpg

それぞれの生き方の目的は違えど、まず行動、そしてやり抜くは皆共通であり、その原動力が怒り、反骨・・・ 各々のスケールの大きさに圧倒されながらも、自らを反省し元気づけられ、感動し、勉強になりました。
(NY 三重 男性)

ケニアナッツカンパニーの佐藤芳之さんの対談を読んで、おっしゃられていることが豪快で、とても元気を頂きました。科学・文明が発達して、「自然」という、生きている物すべてに共通しているところを省みなくなった今こそ、基本に立ち戻って考えなければいけないと思いました。
中村修二先生の対談では、日本の良い点・悪い点を知ることができて、とても勉強になりました。 怒りのあまり自暴自棄にならず、そのエネルギーを良い社会にするために使う点は非常に参考になりました。
高野誠鮮さんのお話では、発想の柔らかさや行動力など、読んでいてとても元気を頂きました。 あきらめずに、失敗を恐れずに行動する重要性を改めて感じました。
(東京 男性)

20150212-02.jpg



山元加津子さんのコーナー、毎回心待ちにしております。毎回子供達に感動させられます。そして素晴らしい人、すごい人というのは、山元さんのような愛と信念を持ったまっすぐな人のことを言うんだと思いました。 高尚な政治理念でも経済政策でもなく、愛と信念で行動する人こそ本当にすごい人だと思いました。感動はそこからくるんだと思いました。これからも連載をお願いします。この連載は、私の全身の潤いの元です。全力で応援させていただきます。
(東京 公務員 46歳 男性)


読者の皆様、ありがとうございます!
このほかの感想はこちらでもお読みいただけます。
[道183号の読者感想]

いただいた感想はすべて、登場してくださった方々にお伝え致します。
引き続き、感想をお寄せいただけますよう、心よりお願い申し上げます。
[どう出版編集部にメールする]
2015.02.11 12:31 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |
先月29日、『道』157号(2008年夏)で会見を掲載させていただいた、園田天光光(そのだ てんこうこう)先生がお亡くなりになりました。享年96歳でした。
園田先生は、戦後初の衆議院選挙で当選した日本初女性代議士であり、また元外相園田直氏の夫人でいらっしゃいました。

20150202.jpg


会見では、ご主人とともに師事した中村天風のことや、戦中に海軍省の嘱託として務めたこと、戦後の焼け野原に立ち、やむにやまれぬ思いから初の女性代議士になるまでのいきさつまで、その波乱万丈な半生をお話しいただきました。


  これを乗り越えていくのだという意志が
  気力となり勇気となり胆力となるのです。


  肚なんていうものは、最初からできるものじゃないし、
  つけようと思ってできるものでもない。
  結局は一つひとつの積み重ねです。



様々な困難にあっても、決してあきらめなかったその勇気、気力の人生。
会見で発せられた園田先生の言葉は、どこを切り取っても、私たちを鼓舞してやみません。

また園田先生は、どこか加速的におかしくなっていく日本を案じ、「心の餓死防衛同盟」を唱えられました。157号インタビュー記事より抜粋します。

私は終戦後の日本の大きな痛みの一つは、日本の子供の教科書のなかから「修身」という科目が取り除かれたことだと思います。日本は修身によって強くなったということを外国側は知っていたんじゃないかと思う。だから日本人の魂を抜いてしまわなきゃならないと思い、日本の気性を抜き取ったんだと思う。

人間が生きていく上でいちばんの元である「身をつつしみ生きている意義を知らされ、命の尊さを教える修身」がなくなったことは、私は敗戦のいちばんの嘆きであると思っているの。50年の祝いをした時に私はしみじみとそれを感じたわね。

「人間として生きる基本の道」を教えられない人間になってしまっている。子どもたちの心が荒み豊かさがなくなり、日本人が本来持っていた人間としてのぬくもりというものを失ってきている。心がひからびた日本人になりつつある。だから今度はその心の貧しさ、ひからびた心が餓死していると思うのよ。だから「心の餓死防衛」をやる時期じゃないかしらと思いますね。

新聞を開けば親が子を殺したとか、子が親を殺したという悲しいニュースばかりだけど、それはやはり親がきちんと教育を受けていないからなのね。

そして家族というものがバラバラになってしまっている。

私はやはり家族というものは、何世帯も一緒にいてそれぞれの智恵を出し合っていくほうがいいと思う。

核家族になったら相談する人も聞く人もいない。今、そういう状態でしょ。だから本当にひからびきっているのね。
(季刊『道』157号 インタビュー「やり抜く意志が肚をつくる」より)


心よりご冥福をお祈りいたします。


● 園田先生プロフィール
そのだ てんこうこう 
大正8(1919)年 東京生まれ。
昭和21年4月、餓死防衛同盟から戦後初の総選挙に出馬し初当選。
その後、日本社会党、労農党から出馬し連続3回当選する。
日本ラテンアメリカ婦人協会会長など多くの公職を務める。
NPO育桜会名誉会長、「世界平和大使人形の館」をつくる会代表。
1989年勲三等宝冠章受賞。

2015.02.02 15:14 | 編集部より | トラックバック(-) | コメント(0) |